公的医療保険について
医療保険には、公的なものと民間のものとがあります。
そのうちの公的医療保険について、少し具体的に説明してみます。
公的医療保険とは、
行政によって被保険者の範囲が定められている医療保障制度のことを指しています。
日本では、企業などに勤めていたり、公務員などの給与生活者だけでなく、
自営業者なども加入可能な国民健康保険制度が全国的に整備されています。
最終的に国家が目指しているのは、「国民皆保険」で、そのための制度が構築されているのです。
公的医療保険には、
いくつかの種類があって被保険者の職域などに応じて加入する保険が異なってきます。
現在組合管掌健康保険や、政府管掌健康保険船員保険などの職域保険に加入している人が
全体の約6割、残りの4割が自営業などで国民健康保険の加入者となっています。
しかし、どの公的医療保険に加入したとしても、被保険者や、被扶養者の立場の家族などが、
治療が必要な状態になったときに、公的な機関などが医療費の一部もしくは全額を
負担してくれるという基本制度には変わりありません。
これの公的医療保険は、加入者が収入に応じて保険料を出し合っていて
そこから必要な分の医療費を支出しているという仕組みになっているのです。